■優作TOPIX & 更新情報(過去LOG)2012年 | |
松田美由紀さんがカメラの前で優作さんとの私生活を語るという。正直、ヒーローを失ったファンよりも、肉親を失った家族の方が何百倍もつらいはずだ。時の流れで美由紀さんは強くなった。そう。美由紀さんは震災以降、生き方が変わった。まるで優作さんが乗り移ったかのように縦横無尽に各方面で活躍している。生きがいをみつけてそのために生命を捧げるという意味では美由紀さんも優作さんも同じだ。翻って、僕はどうだろう。
◆「ヒーローたちの壮絶人生『24時間俳優だった〜松田優作と妻・美由紀の10年〜』」
毎度の事なのだが、11月6日はかならず下北沢にいく。もはや結婚記念日と同じく恒例行事となっている。自分に課している義務。本当は昼間から西多摩霊園で手を合わせたいところだが、しがらみがそれを許さない。ああ、工藤ちゃんのように自由になりたい。でもそれはそれでつらいんだろうな。
1965年生まれの人だけを対象にした、超マニアック雑誌「昭和40年男」が松田優作特集をやっています。実はいまを遡ること3年前にこの雑誌で優作特集をやった時に私の書いた文章が4ページにわたって紹介されたのでした。今回は取材がなかったなあ・・・。残念だよ。でも久々の優作さん特集なのでこれは買いです!
2009年12月に生誕60周年・没後20周年を記念して開催された松田優作さんの非公式ファントークイベント「野獣知るべし」が、およそ3年の月日を経て彼の63歳の誕生日に蘇える!今回はスペシャルゲストに、優作さん主演作の森田芳光監督「それから」と深作欣二監督「華の乱」で脚本を担当された脚本家・小説家の筒井ともみさんをお迎えします。 ヒトリカンケイが数年前に知り合うこととなった筒井さんですが、そのちょっと変わったきっかけとは? 優作さんはもちろんのこと、昨年12月に急逝された森田芳光監督との話や、食や美を追求されている女性としての視点からの「松田優作という男」についてのお話などをしていただきます。優作さん、森田監督、深作監督、引いては日本映画にまつわる、これまで観たことがないモノ、聴いたことがないコト、そしてこれからのための新たな視点が見つかる、そんな大変貴重な一夜になるであろうこと請け合いです。
【日時】
【場所】
【出演】 ■他、愉快な松田優作フリークたち
【スペシャルゲスト】 その他、豪華関係者ゲストが飛び入りの可能性あり!
【チケット】
雨の土曜日だった。下北沢駅で後輩と街合わせると北口を降りアレイホールなる建物に向かった。途中とんとんと肩を叩かれる。振り返るとそこにはレディジェーンで知り合った友人が。彼も数人の友人と待ち合わせていた。そしてなんとなく紹介された彼のお知り合いの方の名を聞いて雷に打たれた。「重松収さんだよ」。あの探偵物語の工藤ちゃんの無二の親友にして最終回でもいい味をだしていたダンディである。以前から各地のイベントでお顔は拝見していたが言葉を交わしたことは無かった。固まってしまって「感激です・・」の言葉しか出なかった。情けねー、俺。友人とはあとでまた!と話をしてそそくさとアレイホールへ向かった。 紹介するのが遅れました。4/14(土)、今日は松田美由紀さんの朗読ライブなのである。美由紀さんの他は太田惠資さん〔ヴァイオリン〕、坂本弘道さん〔チェロ、鋸〕。楽しみにしていたのである。あいにくの雨にも関わらず開場は満席。客席から2メートルと離れていないところに楽器とマイクとスツールがおいてある。舞台に段差はない。若干の遅れがあったものの演出を担当した大木雄高氏の説明のあと暗転した。 ミュージシャン二人が登場。そして最後に全身ブラックの衣装の美由紀さんがひらりと現れて蝶のように中央のスツールにとまった。今回朗読するのは美由紀さんが30歳の時に書いた「子宮の言葉」。優作さんと結婚してから3人の子供をもうけるまでを繊細な表現で描いた作品である。低いチェロに被せるようにヴァイオリンがひびき、演奏は始まった。が、まずは朗読ではなく中央にすえられたスクリーンに東日本大震災の被災地の惨状がモノクロームの映像で現れる。あとで聴いたが全て美由紀さんが撮影したものだそうだ。そして美由紀さんがゆっくりと本をひらく。物語に登場するのは「彼」そして「私」。せつなく美しいフランス映画のような優しいラヴロマンスから始まった物語を美由紀さんの少女のような声が紡ぐ。スクリーンには数々の植物が映し出される。しかし徐々に人間の内面を抉る葛藤、エゴ、汚れ、嫉妬、怒り、喜び、再生、愛情、虚無が描かれると、美由紀さんの口から幾万色ものカラーが飛び出し、まるで万華鏡の中身をばら撒いたような色に目がチカチカとなる。チェロだけではなく鋸から鉛筆削りから電動ドリルから拡声器まで使用され、音が溢れ出る。激しく狂気のように叩きつけるような音楽、というか音。そこには音楽と活字の融合があった。ありすぎるがために生まれたリアリティで、安定飛行していた航空機が乱気流に巻き込まれたように一気に会場中が不安に揺れる・・。どうなってしまうの。 最後は不安を全て包み込み天井から神の光が照らすように静かで美しいエンディング。途中で一度の休憩を挟んだものの2時間あっという間に終了。くたびれたがなんとか着地した。そして悲しい物語にうっすらと涙腺があふれかけたのに、最後はなぜか勇気をもらえた。これだ。これがライブの醍醐味だ。美由紀さんの紡いだまるで上質な歌詞のような言葉と、人間の声にもっとも近い楽器と言われるヴァイオリンと、暴力から愛情まで演じるチェロが混ざり、陳腐な言葉だが芸術が生まれたと思った。もしかしたら「本」というものは本来こうして楽しむべきものなのかも知れない。 終了してからく重い体をひきずり、後輩を連れてレディジェーンの扉をひらいた。満席に近い。止まり木で少々飲んだあと、少しだけテーブル席でわいわいと飲んだ。美由紀さんには「美由紀さんの言葉は歌詞でした」と伝えた。「そうでしょ?すごいでしょ?」とイタズラっぽく笑う少女のような女性が先程あの狂気のような時間を演出していたとは思えない。それこそ女優という職業につけるのは一部の限られた人間なのだと改めて思った。それから僕は渡邉俊夫さんの横に座り短いが充実した時を過ごした。深夜になり皆が帰宅し始めたとき、重松さんに握手させていただいた。酔った末の愚行であったがこれも感激の時間だった。美由紀さん、皆様、お疲れ様でした。 ちなみにこの朗読会は来月も行われます。ご興味あるかたは是非。
■日時:2012年5月19日(土)16:30開場 17:00開演
惜しくも昨年7月に旅立ってしまった原田芳雄さんの誕生会が2/29に赤坂BLITZで開催されたそうです。なんと閏年の2/29生まれだったんですね!?知らなかった!参加したのは宇崎竜童さん、松田龍平さん、江口洋介さん、佐藤浩市さん。正式にゃ[18回目]の素敵な誕生日だったようです。優作さんの写真もうつしだされたすです。きっと芳雄さんも天国で優作と一緒に楽しく飲んでいたことでしょう!
山口県周南市で行われている「周南映画祭」実行委員会が、同県下関市出身の優作にちなんだ脚本賞「松田優作賞」を設置したそうです。募集する脚本は1時間以上の映画作品を前提に、松田さんの「志」と「魂」を受け継ぐのが条件で、原稿用紙100〜250枚程度。なんとセントラルアーツの黒沢満社長、松田美由紀さんらが審査して今年11月の周南映画祭で発表するそうです。これは面白い企画ですね。自分もちょっと書きかけた脚本があるんですが応募してみようかな?セントラルアーツで映画化なんて素敵じゃないすか。主演は・・・・敢えて龍平ではなく・・・やはり吉川晃司でしょう。
■締め切り:9月30日(消印有効)
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