仕事もそこそこに有楽町線で豊洲に向かった。ここでブラックレインハイヴィジョン上映会が行われるのである。急いでいたせいか早めに着きすぎた。改札でLEEと待ち合わせである。LEEは今年知り合った熱い男だが、既にもう旧友の域に達するくらい話し込んでいる。そのほとんどの場所がレディジェーンだった。そんな彼を待っている間に見慣れた顔が改札から吐き出される。BJである。彼とはいろんな局面で仕事上のつながりがあるので、あーだこーだとそんな話をしている所にLEEが合流。LEEとBJは一度下北沢で対面させたことがあるので顔見知りである。3人でシネコンに向かう。 建物に着いたが看板が出ていないのが残念である。これだけのイベントなのにもったいない。エスカレータで3階に上がり、関係者受付でPASSをもらうと劇場入り口へ。既に抽選で当選された入場者が長蛇の列を作っていた。ここで遅れてきたムービーウォーカー編集長のE氏と合流。4人で一番後ろの席を陣取る。劇場は百数十席程度だがスクリーンは異常にでかい。後で聞いたが日本で一番でかいスクリーンだそうだ。客の入りは3/5〜4/5程度であったがここでイベントが始まった。 女性司会者に促され、内田裕也氏、小野みゆき氏、くりいむ上田氏が登場。それぞれが優作についてのエピソードを語ってくれた。内田氏はBJブルースでの共演の話を皮切りにブラックレインでの様々な話をしてくれた。印象的だったのは、「健さん以外はみんなオーディションだった。有名な役者もたくさんいた。しかしオーディションを誤解しないで欲しい。これは役者の優劣を見極めるのが目的ではない。いかにこの役にぴったり当てはまる役者を捜すのが目的だ。」という言葉だ。なるほど。それから小野さんは「本当は優作さんと私は恋人同士という役柄で、しかも私は「菅井親分の娘」という設定だった。それらも撮影したがカットされてしまった。」という撮影秘話から、内田氏と小野さんが誕生日が一緒だったこともあって、優作と内田氏と3人でふぐを囲んでお祝いをしてくれた事などを懐かしそうに語ってくれた。上田氏は随所に絶妙なつっこみを入れていたが、やはり共演者ではない事で一歩引いていた。そして上映が始まった。 優作LIVE DVD、ブラックレインの特典映像に続いて本編がはじまった。やはりハイヴィジョンというだけあって画面の細部までがくっきりと見える。非常に美しい。17年たってこんなに綺麗な映像が見られることは本当に嬉しい。何度もみた映画であるが、細部が見えるといろいろな事に気づく。これが面白かった。と、スカラリの店で佐藤が登場。「あいっ変わらずヒヨッコだな!」・・・・・・「はぁ・・・・(ため息)。・・・あぁ?」 こ、、、怖いのである。この優作のぶち切れを押し殺した振り向きざまの「あぁ?」は何度見ても怖い。ハイヴィジョンでよりいっそう怖かった。その後も何度もみて暗記しているはずの映画だが食い入るように見つめた。チャーリーの死は悲しかった。ジョイスの鼻の穴はでかかった。偽札をあばく時に屋台にいる親父がいい味だしてた。ストーリー的にいろいろ突っ込みどころが満載の映画(健さんの書道姿とか、ジョイスのニックへの肩入れの理由が不明とか、ジョイスとニックは一晩燃え上がったのだろうかとか、菅井親分の黒い雨の説明が薄くこれだけではタイトルにするほどでもないなぁとか、あれだけ実直な健さんがニックにもらったお土産をその場で開封するだろうか?とか、ラストのニックのガッツポーズはやっぱ意味不明とか)であるがそういう所もひっくるめて魅力的な映画であることは間違いなかった。さすがはリドリー、そしてヤンデボン。そして松田優作は改めてものすごい役者だったと痛感した。トークショー他、もうちょっと工夫があったら良かったのにと思った。それに6:45にはやっぱり黙祷の時間が必要だったのではないか? 映画を見終わってから、E氏、BJは仕事のため離脱。LEEと俺は聖地下北沢へ向かった。23時のレディジェーンはそれほど混んでいなかった。ここで偶然、プロの脚本家であるS氏にもお会いし、3人でテーブルを囲む。目の前にある優作のポスターに向かって乾杯した。優作さん、いい仕事してるよ。気がついたら来年で優作さんの歳に追いついちゃうよ。未だ我々は夢の途中です。そんな命日でした。 スポニチアネックスの記事はこちら。
ほんと、早いものです。17年経ってしまいました。今宵はブラックレイン上映会に参加した後、優作と一杯ひっかけてこようかと思っています。その模様はまた後日UPします。 SmaSTATION-6[松田優作伝説・完結編]見ました?前回に引き続き、力の入ったいい特集でした。特に水谷氏のコメントはよかった。ほんとに今でもずっと心に優作がいるんだなあと感じた。太田光氏は詳しいですね。コメントに説得力があり、彼も優作がほんとに好きなんだなぁというのが伝わってきた。リリーさんが言うところがの「心に松田優作が住んでいる男」の一人なのだろう。しかしなぜに大木氏は出てこなかったのだろう?お忙しかったのかな。ちょっと残念だった。それに「華麗なる追跡」に全く触れていないところが、いかにも「ハリウッド大作でしめくくった人生」感が強くてちょっとなあ、と思った。番組的にはその方が整理しやすいからね。確かに「華麗なる〜」は作品としてはイマイチなものでしたが、優作の本当の最後の輝きをとらえた貴重な作品だった。それに個人的には、長い旅のあげくに「コミカルな優作」が帰ってきたのがすごい嬉しかったんだ。「あぁこのノリ、懐かしいなあ!」って、いつまでも見ていたかった。探偵や大都会のあのノリ。昭和のノリ。今の若いやつらに伝わるかなあ。「華麗なる〜」は単発ドラマではなく、連ドラの一話という感覚でみるべき作品だったんだろうな・・・。話がわき道にそれたね。 でもとにかくSmaSTATION-6[松田優作伝説・完結編]はとても嬉しかった。制作してくださった方々、大変でしたでしょう。ありがとうございました。本気度は伝わってきましたよ。(番組HPに特集ページがありました) では松田優作18thプロジェクトの概要をおさらいしときます。
先日お伝えした優作が愛したJAZZがついに発売されました。優作の親友だった大木雄高氏が完全監修しライナーも書かれています。もうすぐ優作の18回忌です。命日は優作の愛した音楽で過ごしましょう!!
大画面で優作を見るチャンス!命日である11月6日にブラックレインDVD再発売を記念して、ユナイテッドシネマ・豊洲にて「ブラックレイン」のHD DVDハイビジョン試写会があります。これは行かねばなりません。当日は上田晋也(くりぃむしちゅー)、内田裕也、小野みゆきのトークショーもあるそうです。詳しくはこちらをご覧下さい。
●会 場:ユナイテッドシネマ・豊洲
●最寄駅:東京メトロ有楽町線/ゆりかもめ
●日 時:11月6日(月)
19:00 上映開始(HD-DVDハイビジョン上映) ●URL:http://www.unitedcinemas.jp/y-project/
緊急告知です。優作が愛した街・下北沢が破壊されようとしています。小田急の地下化に伴い下北沢の再開発の話が持ち上がっており、都がはんこを押せばそれが決定してしまいます。路地は失われ、広い道路が街を貫き、高層ビルが建ち並びます。日本でも希有な文化発信基地である下北沢が失われてしまうのです。当然の事ながら優作が愛した「レディジェーン」も無くなってしまうのです。私の知っている限りでも松田優作、坂本龍一、黒田征太郎、ヴィムベンダース、ジョンローンまでが愛した街。世界の著名な都市デザイナーも注目している街。。。 そして今、この街を救おうという活動が行われています。活動内容はアイコンをクリックしていただければわかります。読んで頂き、内容に賛同いただける方は同サイト内「署名をする」より署名活動に参加してください。また応援メッセージを書き込むこともできます。
また、この計画を見直させるためにはもはや都知事に直談判するしかない所まで来ています。このページをご覧の方の中で、万が一都知事殿へのコネクションをお持ちの方がいらっしゃいましたらご連絡をお願いいたします。Save the 下北沢!
優作が愛した世界の名曲をレーベルを越えて集めたCDが11月に発売されるようです。監修は優作の盟友・大木さん(下北沢レディジェーンオーナー)。優作の興味や精神世界を理解する上で音楽はとても重要な要素だったように思われます。彼と同じ音楽を聴いて少しそれがわかると嬉しいですね。 しかし最近、優作関連のリリースラッシュですね〜。今から財布と相談しておきましょう。
デジタルリマスター版DVD発売が間近ですが、ハイビジョン版のブラックレインも発売されるようです。それもブルーレイとHDDVDの両方式で。プレーヤー持ってないから関係ないんだけどさ。PS3も今のところ買う気はないしなあ・・・。ま、詳細情報は追って掲載しますんで。ちなみにHDDVDは価格は4,700円。これもいずれ安くなるんだろうね。
ちょっと古い話になりますが、パチンコメーカー大手の平和(本社・群馬県桐生市)が新機種「CR探偵物語」の完成イベントをやりました。ほしのあきと工藤ちゃんスタイルの司会が寸劇らしきものを演じたらしい。
それから平和社のサイトがCR探偵物語の特別サイトを開設。
ここでちょっと裏情報。「CR探偵物語」ではなんと一部ご本人が吹き替えをしているんです。いいですねー。このやる気はすごいです。やっぱりオリジナルメンバーを集めてイベントして欲しかったな。ちなみにご本人の声で吹き替えたのは・・・
・松本刑事→山西道広 ファンには嬉しいっすね!!って、まだプレイしてないんだけど・・・。
いやいや、またもびっくり。ブラックレインのDVDが出るかと思ったら、今度はその翌日に、幻と言われていた優作のライブ映像と関係者インタビュー(しかも内田裕也氏・大木雄高氏・高垣健氏)がDVDに!!うう。感涙です。しかもDVD3枚組と豪華ブックレットが入った豪華DVD-BOX仕様とのこと!参った!通常版も出るけど、ここはやっぱりボックスでしょう!
ついにこの時がやってきた!11月2日に「ブラックレイン」がデジタルリマスター版で登場。今まで何度と無くDVD化されてきたが、今度は違うぞ!何と前回叶わなかった得点映像つきなのだ!なんとなんと、メイキング映像や優作のオーディション映像まで入る!(TVで放送したあの数秒だったらやだなあ・・・もっと長く見せておくれよ。)さらに関係者インタビューやフォトギャラリーや資料集などなど。。とにかくこれを企画した人エライ!ファンはこれを待っていたんだよ。感動です。
しかしどうせここまでやるなら幻となった佐藤が死んでしまう別エンディングも収録して欲しかったところ。さらに、いまだに自分の中ではナゾなんだけど、あのエンディングについての解説をリドリーにしてもらいたい。
賢明な視聴者の皆さんはもうお気づきですよね。TBS毎週木曜夜10時から放送している「弁護士のくず」。主人公は、裁判で勝つためならどんな手も使う「弁護士のくず」九頭元人(くず もとひと=豊川悦司)。弁護士は正義の味方じゃない!法律は人を罰するためじゃなく、救うためにある!それが、この男の秘めたるモットー。まぁとにかく破天荒な弁護士さんなわけですよ。しかし大事なのはその風貌。くしゃくしゃあたまにスーツを着こなし、寝るときは目玉付きのアイマスク。おいおい、どっかで同じような探偵さんをみたぞ笑。しゃべり方やアクションまでもがにている。この便器に座る姿はまんまBJじゃないか・・・・。豊川さんは割と好きな俳優です。芸の幅が広いからね。キッコーマントライアングルもやってたし。まぁそんなわけでやや注目しているドラマです。 てな事で壁紙にも一枚追加!!
今更ながらですが、NHKが優作の特集を組んでいます。「NHK知るを楽しむ〜私のこだわり人物伝」にて「松田優作 アニキの叫び声」と題して優作の軌跡を全4回に分けてリリーフランキーさんが語ります。 いわずもがな、リリーさんと言えば大の優作フリーク。実際に優作には会ったことはないそうですが、昔から優作的なものを心に住まわし、ずっと追いかけていました。一時期、美由紀さんのところと事務所が隣同士だったりしたこともあるそうです。優作展では彼の描いた優作のイラストが商品化されて並んでいましたね。そんなリリーさんの独自のそして鋭い切り口での優作批評は一件の価値があります。 僕はこの番組をみて「あ、俺っておかしな人間じゃなかった。フリークしてる人ってもっとたくさんいるし、それは誇るべき事なんだ」って妙な安心感を得ました。言いたくていえなかった事をリリーさんはドスンと直球で言い切ってくれてとても気持ちが良いです。みなさん、是非みましょうね。ちなみに放送よりさらに詳しい内容満載のテキストのお求めはこちらから。
またひとつ。優作のいた風景が失われようとしています。工藤ちゃん最後の地、原宿ZESTです。原宿ZESTと言えば、優作好きなら誰もが知っているテレビ「探偵物語」最終回でロケが行われた店。工藤俊作はここで、仲間を殺された傷心のままホワイトスーツに身を包んで一人ビリヤードをしていました。そして、店を出たところで刺されてしまう・・。その店が2月末をもって閉店し、ビル老朽化によって近々取り壊されてしまいます。ロンリーマンの壁画や、優作事務所のあった同和病院は既に取り壊されましたが、またも工藤ちゃんのいた風景が失われてしまいます。なんとも悲しい話です。 たまたま近くを通りかかった時に記念にお店のポストカードをもらったり、写真を何枚か撮ってきました。
なんと優作宅に空き巣だと・・・・・。裕也さんとこに続いてまたも・・。許せないのは現金ならまだしも思い出の品を持って行ったらしいこと。うちも数年前に空き巣に入られました。他人が侵入した家って直後はなんとも気味が悪いんですよね・・。それと、お金では買えないものを無くしてしまう悲しみはよくわかります。犯人はその辺の気持ちを汲むことができない不幸な人です。ほんとに腹がたつ! 僕はこういう不幸な出来事があった時は「きっともっとひどい事故とかに巻き込まれるのが、この程度で済んだんだ。神様ありがと〜」って考えるようにしています。盗られたものが身代わりになってくれたんではないかと。いくら気をつけても防ぎようが無いこともありますし(一応セコムには加入したけど)、悲しけど、前向きに、元気に生きていきたいですよね。美由紀さん、がんばって!
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