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吉川晃司という"華"

 中学生の頃、当時流行っていたアニメ映画を見に行った。映画は、邦画独特の2本立て上映だった。アニメのついでに何となく見ることになった「ある少年の辛口サクセスストーリー」。いや、正確に言えば映画が終わったとき、彼は少年ではなくまぎれもない大人に成長していた。それが吉川晃司というひとつの"華"との衝撃の出会いだった。衝撃を受けると、人間はその対象物から目が離せなくなってしまう。そう、既に吉川晃司は走り始めているのである。私は必死に、遅れまいと彼の後を追った。ブラウン管の中はもちろん、紙面、レコード屋さん、所属レコード会社、古本屋、そしてコンサート会場など彼が現れるところには更なる衝撃を求める自分がいた。

 なぜこうなったのか?なぜ自分より少々年上のこの男にとりつかれたのか?人が人を好きになるのに、詳しい理由はないと思うが、まぁ考えられるのは「吉川晃司の生き方が好き」だからであろう。悪意なく言いたいが、吉川は”勢い”で生きている。この場合の「勢い」とは、やりたいことを、周りを気にせず突っ走って成し遂げる「勢い」のことである。そして、誰かに似るのを極端に嫌う。人と違った生き方をしている。もちろん作るメロディも非凡なものがあると思う。年々、鋭さが増してランボーナイフのようにギラギラ輝き始めている。それと、ポジション。芸能界という不可思議な世界での彼のポジションが好き。というのは、彼はいわゆるロック・アーティストと、歌謡曲の歌手の中間に位置すると思うからである。実は「歌謡ロック」は私がもっとも好きなジャンルなのである。中学時代にロックに目覚め、海外のロックバンドも一通り聞いた。でも国内のポップスだってとても耳障りがいい。でもその中間に位置する人って意外と少ないのである。

 物理的に言えば、吉川の歌声も波長が合う。微かにハスキーで舌ったらずな彼の声と歌い方は、間違いなく日本のロッックシンガーの中でも上位にランキングされるだろう(少なくとも私はそう思う)。私はもともと吉川と共に、ボウイのファンで、布袋の作る美しいメロディを吉川が歌ったらすごく魅力的な組み合わせになる、と常々思っていた。だからコンプレックスは最高に嬉しかった。でもそれは私個人の見方であり、彼らには彼らなりの苦労があったようで、残念ながら結局は別れてしまった。ほんとのところはよくわからないが、音楽性の違いだろうと思う。布袋は天才肌で音楽を突き詰めていきたい理論タイプ。吉川はノリと勢いでラヴソングを作りたい情熱タイプ。水と油が混ざり合わないように、緻密完全主義と大雑把楽天主義の違いが合うわけはない。ではどちらが私の性に合うか? もちろん後者であった。私は人間ってのは明らかにアナログな生物だと思っている。デジタルに憧れつつも結局はアナログなのである。加えて、大雑把大国アメリカでも少々生活したことがある私には、吉川晃司のおおらかさがとてもたまらない。大雑把、大いに結構!勢いで行こうじゃないか!吉川晃司に言いたい!「大雑把レッツゴー!」だっ!!!

 でもどのファンに聞いても、吉川晃司の一番魅力はきっとこれだ。それは、吉川は間違いなく「自分はかっこいいんだ!」て信じつつ生きているところだ。今の時代、これほど自信に満ちて進んでいる奴がいるだろうか?そして「かっこつけ」と「だささ」の中間くらいをわざと目指しているところ。そんな瞬間に彼の温かいハートを感じるファンは少なくないはず。難しい言葉で言えば「お茶目」ってことだろうか。とにかくその「悪ガキ・やんちゃぶり」が見ていてとても素敵なのである。きっと吉川は死ぬまでBoy's Lifeな奴なのである。

 ま、そんなわけで世の中にパソコン通信が普及していた頃にASCII-netに「吉川晃司」フォーラムを作成した。しかし訪ねてくれる人は情熱的な一名を除くとほとんどいなかった。そしてInternetが浸透し始めた頃に、[Purple Snake]を作ってみた。作った当初には世の中には吉川晃司のHPなんぞひとつもなかった。(もちろんオフィシャルのHPだってなかった) HP作成後も相変わらず訪ねてくる人は少なかった。吉川晃司のファンはInternetには興味なぞ持っていないのだろうか・・・。しかし、次第にぽつぽつとメールが来始めた。勢いBar[Venus]を開店させれば毎日のように書き込みがあるではないか!?何だ何だ!いるじゃないか!どこに隠れていたのだ!?そしてあれよあれよ、という間にこんなHPに成長してきた。熱いファンに支えられて、いろんな人の助力を得ながら[Purple Snake]は現在の形になったのである。お世話になった方々にはこの場を借りてお礼を言いたい。本当にありがとう!これからもよろしく!

 そしてここに宣言する。私は死ぬまで吉川晃司の応援をやめないだろう。

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