[Studio JOHTA]ハードボイルドに生きよう!
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 男に生まれたからにはハードボイルドに生きよう。うん賛成だ。でも,ハードボイルドっていったい何だ!?よし,そっから考えよう!きっとそんなに難しいことじゃない。誰かに「ハードボイルドとは"やせ我慢"をすることだ」と教えられた。とにかくやってみよう・・・・。
 なお、このページ製作にあたり、JMSの横瀬秀哉さん,小西文緒さんにご意見を賜りました。この場を借りてお礼申し上げます。

初級編:形からはいる

まずは形からいってみよう。初心者にはこれが一番近道だね。

■いでたち
・夏は半袖のTシャツ(もちろん白のみ)にGパン。冬はレザージャケットか、MA-1。煙草は当然洋モク。ラッキーストライクかマルボロがいいでしょう。間違ってもマイルドセブンスーパーライトなんてダメよ。ライターは錆びたジッポが良いですが、たとえ100円ライターでも火力は最大にして主張を持たせましょう。なお、吸い方についてはここを参考にして下さい。

火をつける工藤ちゃん
・サングラスは必須アイテム。優作が愛用した卵形のレイバンなんかどうですか。間違っても今流行のキラーループなんかは×。なお、サングラスは夜でも着用すること。友人に「何で夜でもするんだ」と聞かれたら,「人に目を見られたくない」とか「この街で知り合いに会いたくない」とか言ってやりましょう。

■酒
・酒はバーボンのみ。行きつけの店で一人で飲むのがベスト。優作を気取り、Early TimesやOld Crowなんかを飲みましょう。行きつけの店と言ってもバーテンさんと楽しく談笑してはいけません。むっつりと黙って,考え事をするフリをしましょう。やがて、飲み終わったらカウンターに小銭をジャラっとおいて立ち去りましょう。(そんなやついるか?)

■車
・免許は車とバイクと両方持ちましょう。密かにドライビングスクール等に通って腕を磨きましょう。車を持つなら国産は不可です。外車でもベンツやBMWは論外。古いポンコツのイタ車を愛しましょう。車を持てない環境の場合は,バイクです。バイクも外車が望ましいです。VESPAなんかいんでない?どうしても国産,という人はYAMAHAのSR400なら許そう。「ア・ホーマンス」という映画で松田優作扮する"風(ふう)さん"が乗っていたのだ。

rick's cafe american ■自分だけのルール
・例えば,「月に一回の自分のための晩餐」でも「毎朝欠かさずポンキッキを見る」でもよい。何人も近寄れない自分だけの時間と空間をもつこと。そしてこれを死んでも守ること。ここからはじめよう。

■豪快に金を使おう
・「月に一回はゲーセンで1万円使う」「バッティングセンターで半日つぶす」など、できそうだけど普通の人間はやらないことをやろう。これが「熱くなったらとことんやってしまう性」として定着したらしめたものだ!とにかくお金に余り執着しないこと(表面的でもいいから)

■その他
・愛読書は北方謙三大藪春彦あたりかな。でもこれを読んでいるところを人に見られてはいけません。家でこっそり読みましょう。音楽はジャズとブルース,そしてブリティッシュロックを聞きましょう。
・見ておかなければいけない映画は「Casablanca」,「マルタの鷹」(いずれもボギー主演),「Blade Runner」「Street Of Fire」。邦画では「蘇る金狼」,優作の「遊戯シリーズ」など。お手本となる生き方はご存じ「探偵物語」の工藤ちゃんだね。

・できれば筋肉をつけましょう。太ってはダメです。
・モデルガンでもいいから購入し、銃の扱いには慣れていなければなりません。人に預けるときは安全装置をかけて弾倉を抜いて渡す、普段はトリガーに指をかけない,暗闇でもばらして組み立てられるなど、基本的な扱いは完璧にしておきましょう。
・尊敬する人は,ボギー松田優作、ジョンレノン,ジミヘン。

中級編:精神を理解し、よりよい行動を

R.Deckard ■人の心を理解する
・人間の最終目的,最終の望みとは、「他人を幸せにすること」であることを理解しましょう。決して自分を勘定に入れずに,相手の立場や思いを理解して行動しましょう。
・その結果がもしも不幸なことになってしまったら、それは自分の方法が間違っていたと認識しましょう。逆に幸せが訪れたとしても、それを自慢してはダメです。相手が自分の力でつかんだ幸せであると考え、目立とうとする心は捨てましょう。 ・「人の心の理解」の一例として、以下に例を述べましょう。

電車の中での行動
 基本的にはあなたは電車に乗って,どんなに空いているときでも座りません。しかし、よっぽど疲れているか,敵の攻撃を受け負傷した場合などは座ります。そこへ老人が乗ってきます。普通の感覚なら即座に老人に席を譲り,満足感と優越感で回りの視線を快感としながら吊革につかまるでしょう。しかしあなたは違います。ハードボイルドなのです。あなたが席を譲ってしまったら,譲ろうとして譲らなかった人,タイミングを逸した人などに,「お前らは譲る気がなかったんだろ!だから俺が譲るのさ!」と取られかねません。(もちろん考えすぎ,という意見はあるが) そこであなたの取るべき行動は「自分の下車駅でもないのに降りてしまう」ということです。
 どうですか?これはなかなかできませんよ。でもこれは回りの誰をも傷つけない究極のハードボイルドですよね。一度はやってみたい。でも自分の用事が・・・・・・。

■仲間を増やす
・人生の財産は友人です。心を開いて友人を多く作りましょう。そして友人のためなら金や時間を惜しまないように。何よりも信じる心を忘れないように。裏切られても信じましょう。
・住んでいる街を愛し、街の知り合いも増やしましょう。クリーニング屋さんでも酒屋の兄ちゃんでもいいです。通い詰めて仲間になりましょう。街を歩けば声がかかるようになれば,その街の立派な住民です。「おう!○○ちゃん!お出かけ?」な〜んて声がかかるわけ。ちょっといいじゃないすか!
 でもかかる声が「おう!○○ちゃん!パチンコ?」だと情けないですね。

■自分の感情は殺す
・どんなに悲しくても、悔しくても涙は人には決して見せない。そういうものは雰囲気で相手に伝えること。よくいうじゃないすか。「男は背中で語る」

■異性
・本当に惚れた女性だけをとことん想う。その恋が成就しなくても、相手が結婚してしまっても,たとえ亡くなってしまってもその相手をずっと想う。一途な男になろう。いいなぁ!これについてはいいお手本があります。「Lethal Weapon」という映画です。Mel Gibson扮する主役の刑事(妻を亡くしていて、人生を悲観している自殺願望者)は、ラストに心から分かり合える友人を得て生きる勇気をとりもどします。そして降りしきる雨の中,傘もささずに妻の墓標に花束を届ける。な〜んかこのシーンが妙に好きでね。(もっとも2とか3では若干,女たらしになりますが)
 もう一本。「Forever Young」これもMelの作品。ストーリーはいいません。見て下さい。「男ってやつぁ!」という気持ちになれます。いいねぇ。

上級編:気合いのある人向け

R.Deckard ■俗人離れした経歴を
・普通に暮らしていては決してできない経験をしておきましょう。外人部隊に入隊して戦うも良し,海外で刑事として赴任し、ギャングと渡り合うもよし、マフィアに所属して逃げてくるも良し。孤児として殺し屋に育てられ,刑務所に服役したことがあると尚良いでしょう。なんにしても人の2人や3人はあやめておくことをお勧めします。
 暗い過去であればあるほどハクがつきますねぇ。

■職業
私立探偵はみ出し者の刑事特殊工作員がお勧めです。意外なところで大学教授なんてのもいいかも。

■結婚
・離婚歴,あるいは妻と死別していることが望ましいです。しかし中級編に書いたとおり,その女性を想い続けます。間違っても子供が3人もいる幸せなマイホームパパではダメなのです。今すぐ離婚して下さい。

上級までは無理としても中級まではなんとか目指したいものですね